秋の訪れを告げる風物詩で、季節限定の日本酒として知られる「石川ひやおろし」が9月8日、県内の各酒販店で一斉に発売された。
日本酒愛好家の間で人気を集めている「ひやおろし」は、冬に醸造した清酒を、ひと夏を越して熟成させ、飲み頃となった秋口に生詰めしたもの。搾りたての時に荒々しかった味が、丸みを帯びて優しい味わいとなるのが特徴。
「石川ひやおろし」は、県酒造組合連合会、県卸売酒販組合、県小売酒販組合連合会が2007年から一斉発売を始め、6年目。今年は27銘柄が出そろい、同酒造組合では「ひやおろしが飲める店」リストをサイト内でエリア別に掲載するほか、マップを作成するなど料飲店への拡販を図る中、年々売り上げを増やし、今年も既に昨年を2500本上回る受注状況となっている。販売目標は5万本。
発売初日の同8日には、プレーゴ(金沢市片町)で「振る舞い酒」のイベントが開かれ、街行く人々が各蔵の味わいを確かめた。同酒造組合事務局長の佐竹さんは「6年目ともなり『石川ひやおろし』の認知が進み、売り上げも着実に伸びている。今年ならではの味わいを楽しんでもらえれば」と話す。
全銘柄共、720ミリリットル入りで、価格は1,050円~3,500円。数量限定。予約の締め切りは、9月18日(10月1日発売分)。予約は県内の酒店で受け付ける。問い合わせは同組合(TEL 076-251-2115)まで。