石川県に在住する男性介護者の交流と情報発信を目的に発足した「百万石介護メンズ倶楽部」が8月22日、金沢福祉用具情報プラザ(金沢市本町)で1回目の会合を開いた。
高齢化により在宅介護が増える中、孤立しがちな男性介護者を支援しようと「NPOいしかわ在宅支援ねっと」を主導する石川県立看護大学講師の彦聖美さんが呼び掛けた同倶楽部。発起人には男性介護者代表として、脳出血で倒れた妻の在宅介護を続ける越野勝彦さんが手を挙げ、同NPOに携わる介護経験者などが支援者として協力する。
当日、集まったメンバーは9人。越野さんが同倶楽部の趣旨を説明した後、メンバーが順番に自身の介護状況や悩み・要望などを説明した。家事に不慣れなまま親や妻を介護するメンバーからは、「これまでの経験もなく料理がうまくいかない」「全てを一人で背負ってしまい、頼る人がいなく孤立している」「介護業界の横のつながりが薄いのが問題」「行政に介護者の気持ちをもっと知ってもらい、適切なサポートを受けたい」などの声が上がった。
今後は月1回程度の活動を予定し、介護に関する勉強会や交流会、情報発信、相談などを行っていく。調理に不慣れな男性介護者を対象とした調理実習会などの計画もあるという。
次回の会合は、9月19日、13時~14時30分。参加費は、基本的に無料。連絡は同NPOまで。