金沢のひがし・にし・主計町の3茶屋街で6月16日、芸妓(げいぎ)の踊りや座敷太鼓を見学・体験できるイベント「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」が始まった。
「仲乃家」で行われた「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」の様子
「藩政期から受け継がれる伝統文化に触れてほしい」との思いで、同市観光協会と3茶屋街が主催する同イベント。7年目となる今年は15軒の茶屋が協力する。通常は「一見客お断り」の茶屋で、昼間の時間帯に芸妓踊りを間近で見学できるとあって、年々参加を希望する人が増え満席の回も多いという。土曜午後の1時間というお手軽な内容から、「観光客が気軽に旅程に組み込むケースも多い」と、同協会事務局長の徳田正克さん。
6月23日、主計町の茶屋「仲乃家」で行われた同イベントには、外国人やカップル・親子連れなど東京・愛知から訪れた観光客ら15人が参加した。踊りとお座敷太鼓を見学した後、和菓子とお茶を囲みながら芸妓との会話を楽しんだ。「夏に着物を着るのはつらくないか」「なぜ芸妓になろうと思ったか」など参加者からの質問に、芸妓たちは気さくに応じ素顔を見せた。希望者によるお座敷太鼓体験では、外国人らが三味線に合わせ奮闘し場を盛り上げた。
徳田さんは「茶屋の昼間は芸妓の稽古時間。各茶屋の協力があって実現するイベントに参加し、茶屋の風情を味わってもらえれば」と呼び掛ける。
開催日時は、土曜・13時~14時。定員は毎回先着30人。参加費は、3,000円(お茶とお茶菓子付き)。来年3月30日まで、全24回開催する。詳細は同協会のサイトで確認できる。