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金沢・せせらぎ通り商店街が「東北復興イベント」-岩手県の2商店街を応援

「たろちゃん協同組合」から送られてきた礼状と、「なかよし公園商店街」の店主たちが感謝の言葉を寄せ書きした色紙を見る髙崎会長

「たろちゃん協同組合」から送られてきた礼状と、「なかよし公園商店街」の店主たちが感謝の言葉を寄せ書きした色紙を見る髙崎会長

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 金沢市の「せせらぎ通り商店街振興会」は6月10日、東日本大震災の被害に遭った岩手県の2商店街を応援するため、香林坊にぎわい広場(長町1)で「東北復興イベント『頑張りまっし! 東北!!』」を開催する。

会場となる香林坊にぎわい広場とせせらぎ通り商店街の様子

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 支援先の2商店街は、津波で店を失った商店主たちが共同で出店する岩手県宮古市の「たろちゃんハウス」と同県山田町の「なかよし公園商店街」。「たろちゃんハウス」は2階建てのプレハブ3棟を使った共同店舗で、食料品小売店や鮮魚店、理容業、美容業などの22店舗が入り、同じ敷地内に建つ仮設住宅で暮らす約400戸の暮らしを支えている。

 一方の「なかよし公園商店街」は公園に設置された大型テントの中で営業している商店街で、当初は約10店舗が入っていたが、順次、別の場所に建てられたプレハブの仮設共同店舗に移っており、現在は食料品小売店、寝具店、書店など5店のみとなった。順調に行けば、全ての店が夏ごろまでに移転する予定という。

 せせらぎ通り商店街振興会は昨年、テレビの報道番組で被災商店街の苦境を知り支援を決断。加盟店や来店客らに義援金を募り日本赤十字社に寄託すると共に、昨年7月には両商店街を訪ねて現金と寄せ書きした同振興会ののぼり旗、お守り袋を贈った。10月には寄付を受けた暖房器具と冬物衣類を送り、店主たちの生活を応援してきた。

 今回は初めてイベント形式を採り、振興会の役員が中心となって、焼きそばやカレーライス、綿菓子、かき氷、生ビールなどの露店を出店。売り上げの全額を両商店街に寄付する。会場では、協賛する「福光屋」(石引2)が日本酒を振る舞い、ジャグリングなどのステージパフォーマンスも行われる。来場者から義援金と新品タオル、日用品、洗剤などの支援物資も受け付ける。

 イベントは継続して開催していく予定。髙崎正剛会長は「昨年7月、岩手県で両商店街の方に温かく迎えていただき、顔も覚えている。少しでも役に立てればうれしい」と話す。「たろちゃんハウス」の店主たちで作る「たろちゃん協同組合」の箱石英夫理事長は「皆さんのご支援のおかげでここまでやって来た。いつか石川県にお礼に伺いたい」と感謝の気持ちを表した。

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