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日本酒の種類に合わせた酒器6種、金沢の九谷焼窯元が試作重ね開発

「大吟醸酒の香りを豊かに引き出す」という酒グラス

「大吟醸酒の香りを豊かに引き出す」という酒グラス

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 金沢の九谷焼窯元「鏑木商舗」(金沢市長町1)が、大吟醸酒や燗(かん)酒といった日本酒の種類別酒器を開発し、「KABURAKI SAKAZUKI(カブラキ・サカズキ)」シリーズとして売り出した。

九谷焼窯元「鏑木商舗」店内の様子

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 酒器は、「大吟醸酒の香りを豊かに引き出す」というチューリップ型の酒グラス2種類と、「反った縁が酒を舌の先に導いてうま味を引き立て、あらゆるタイプに合う」という桜の花びら型の酒盃(しゅはい)2種類、酒盃に女性や外国人が扱いやすいよう、脚を付けた高杯(たかはい)、口径が狭く、「燗酒が冷めにくい」というぐいのみの計6種類。それぞれ九谷焼と有田焼、清水焼の42種類の図柄をそろえている。

 ワインを飲む際、ブドウの品種に合わせてグラスを使い分ける習慣のあるヨーロッパに鏑木基由社長が出向いた折、現地の酒の専門家から「日本酒は本来、どんな杯で飲むのが正しいのか」と尋ねられたことが開発のきっかけとなった。

 さまざまな形の酒器300種類を用意し、鏑木社長と、懇意にしている国際ワインコンテスト審査員や利き酒の元チャンピオンら延べ約50人が1年をかけて試飲。それぞれの酒に最も適した形状を選んだうえ、5ミリ刻みで大きさを変えて50~100種類を試作し、さらに飲み比べてサイズを決めたという。

 鏑木社長は「酒はぐいのみで飲むか、グラスで飲むかによって全然違う。同じ大吟醸酒でも辛口と甘口があり、グラスを使うと香りが強すぎるものもあるので、自分の好みの味わい方ができる器を選んでほしい」と話す。

 価格は3,150円~10万2,900円。本店と東京都港区にある分店で販売する。本店の営業時間は9時~22時。

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