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輪島塗学んで20年の英国人女性、金沢で個展-レースとコラボ

レースをはめ込んだ盛器「Shadow and Light」

レースをはめ込んだ盛器「Shadow and Light」

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 20年以上にわたって輪島市内に住み輪島塗を学んでいる英国人漆作家、スザーン・ロスさん(49)の個展「Evolution展」が現在、石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で開かれている。

英国人漆作家スザーン・ロスさんの個展「Evolution展」の会場風景

 ロスさんはロンドンの美術館で見た江戸時代のすずり箱に引かれ、1984(昭和59)年、漆塗りの技術を取得しようと単身来日。輪島には1990年に移り住み、県立輪島漆芸技術研修所で重要無形文化財保持者の前史雄さんらから指導を受けた。使われていなかった市内の牛小屋をアトリエに改築し、製作と漆の研究に打ち込む傍ら、母国で知り合ったクライブさんと結婚し2人の子どもを育ててきた。2010年には金沢城兼六園大茶会展で県知事賞を受け、国際漆展や県伝統工芸展、現代美術展でも入選している。

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 今回展示しているのは、乾漆レースのブローチや香合、盛器など。漆を吸い込ませて型に入れて乾かし、ヤスリで穴を掘り直したうえで蒔絵(まきえ)を施す手法で仕上げ、輪島塗のわんとはまた違った漆の表情を楽しむことができる。

 スザーンさんは「レースに『ため塗り』技法を使うと盛り上がった編み目部分は赤が差し、穴の部分は黒く見えて、面白い表現ができる。女性らしいと思って作ったが、力強い作品になり、男の人が好んでくれる」と、その魅力を語る。

 開館時間は9時~17時。第3木曜休館。入場料は、大人=250円、65歳以上=200円、17歳以下=100円、6歳以下無料。3月31日まで。最終日は、石に漆で蒔絵を描く「石アート」ワークショップを開く。予約不要。参加費は400円。

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