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「能登牛プレミアム」を使ったおにぎり、金沢の専門店が商品化

能登牛プレミアムを使った「能登牛の時雨煮」(手前)と、志賀町特産の干し柿をアレンジした「干柿チーズ」

能登牛プレミアムを使った「能登牛の時雨煮」(手前)と、志賀町特産の干し柿をアレンジした「干柿チーズ」

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 金沢のおにぎり専門店「釜炊きおにぎり みつや」(金沢市本多町3、TEL076-205-7827)が、石川県産牛肉の最高級品「能登牛プレミアム」を具材に使ったおにぎりを売り出した。希少価値のある肉がわずか数百円で味わえるとあって、来店客の人気を集めている。

「釜炊きおにぎり みつや」の外観と店内の様子

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 「能登牛プレミアム」は、県内で処理・解体された石川育ちの黒毛和牛のうち、霜降りの度合いや、おいしさの指標であるオレイン酸の含有率、肉の締まり、色、光沢、肉と骨・脂肪の割合などから最上級と認定された牛肉。県農林水産部生産流通課と県金沢食肉公社によると、認定制度が始まった昨年12月5日から2月16日までに県内で処理・解体された牛約1550頭のうち、「プレミアム」として認められたのは27頭にすぎない。県金沢食肉流通センター(才田町)で行われている販売会では、1キロ当たり平均2,400円程度で取り引きされ、県内の精肉店や飲食店でステーキやすき焼き、焼き肉用として提供されている。

 同店は、日本料理店の老舗「金城樓」(橋場町)の総支配人だった大野修さん(63)が昨年2月、長男・長女と共に開いた。定番約30種に加え、旬の地物などを使った新作を毎月発表しており、新聞やテレビで注目された「能登牛プレミアム」も話題づくりのために採り入れた。

 おにぎりの名称は「能登牛の時雨(しぐれ)煮」。甘辛く煮た肉にショウガを添え、金沢市二俣産の米と共に「上品な味わいを楽しむことができる」という。地元のすだれ麩(ふ)を加えたメニューも用意する。1個250円。

 大野さんは「プレミアムはまだ少ないので、手に入らない時は通常の能登牛を利用する。肉を使い切れず商売にならないと思うが、地元の食材を利用することでコンビニエンスストアのおにぎりと差別化していきたい」と話す。

 営業時間は11時~21時(日曜・祝日はご飯がなくなり次第閉店)。

後援申請20141009
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