冬の能登の食材と食文化を詰め込んだ新ご当地グルメ「まいげん能登鍋」をPRするイベントが11月1日、能登エリアのほか金沢や東京で始まった。
「イルピアットハタダ」(七尾市)で提供する「まんでとまと鍋~トリッパ入り鍋焼きパスタ」
七尾市内を中心とした民間事業者などで構成される任意団体「鍋プロ部」が主催する同イベント。「能登鍋」の普及を通して地元食産業と観光交流を活性化しようと昨年から始まった。「まいげん」とは能登地方の言葉で「おいしいよ」という意味で、肉・魚介・野菜など地元の食材をふんだんに使った鍋を地元の19店舗と金沢・東京(銀座かいわい)の飲食店計23店舗で提供する。
能登鍋は、「能登でとれた食材を使うこと」「能登の香りがするベースを使うこと」「地元産の練り団子を入れること」を条件とし、本年度は「地元定着化」を目標に昨年度の4倍の部数のガイドブックを配布するほか、金沢大学の地域ブランディング研究会と連携した新メニューの開発も進めている。
初日の11月1日、金沢でのアンテナショップ的役割を果たす「ANAクラウンプラザホテル金沢」(金沢市昭和町)の日本料理店「雲海」で開かれたお披露目会では、タイ・カワハギ・サワラ・万寿貝・紋甲イカ・甘エビ・ズワイガニなどの海の幸や、鶏肉とメギスの練り団子など地元食材をふんだんに使った「いしる仕立て海鮮能登鍋」など3種が紹介された。
担当の森山明能さんは「日本初の世界農業遺産に認定された能登の食材と人の温かさを詰め込んだ新ご当地グルメ。寒い冬に体だけでなく、心も温まる能登鍋を全国の皆さんに食べてもらい、能登を好きになるきっかけになれば」と期待を寄せる。
詳細は同イベントのサイトで確認できる。来年3月31日まで。