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絵本「1年に1度のアイスクリーム」展、金沢・玉川こども図書館で開催へ

中川学さんのイラスト「1年に1度のアイスクリーム」(中川さん提供)

中川学さんのイラスト「1年に1度のアイスクリーム」(中川さん提供)

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 金沢の玉川こども図書館(金沢市玉川町、TEL 076-262-0415)で11月16日から、絵本「1年に1度のアイスクリーム」(コンテンツ・ファクトリー刊)のイラストを並べる「ロビンとガクの絵本展」が開催される。20日には、著者で民族楽器奏者のロビン・ロイドさん(55)が訪れ、来館者を音遊びで楽しませる。

中川学さんが描いた自身(左)とロイドさん(中川さん提供)

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 米国生まれのロイドさんは京都市在住の民族楽器奏者兼詩人で、約30年間にわたって世界中を旅して各地の楽器を学び、音楽家らと交流している。これまでに訪れた国は、50カ国以上に上る。

 「1年に1度のアイスクリーム」は、ロイドさんが滞在先で見た子どもの世界を表現した詩に、イラストレーターで僧侶でもある中川学さん(同市在住)が絵をつけた絵本。電気が通っていない村に住み、1年に一度、祭りの日にだけ都会からクーラーボックスに入れて運ばれてくるアイスクリームを食べられる中国・ミョウ族の女の子や、自宅の近くに清潔な水がないため、母親と共に、遠くから水の入ったおけを運ぶアフリカの男の子、学校に校舎が無く、さんさんと降り注ぐ太陽の光の下で、鳥のさえずりを聞きながら授業を受けるボツワナの村の子どもらの姿を捉えている。

 「東日本大震災で日本でも、電気や水がない生活を強いられた。絵本の中でいつ、どこの国の風景かを書いていないのは、どこででも起きる可能性があることだから。日本もアフリカもアメリカも、子どもの喜びや悲しみは同じ」とロイドさん。

 会場には、日本の老人ホームで暮らすお年寄りや海外の高齢者をモデルにした前作「HAPPY BIRTHDAY Mr.B!(ハッピー・バースデー・ミスタービー)」(同社刊)のイラストも並べる。

 20日はロイドさんが来場し、木の実や動物の骨、竹などを材料にしたアフリカ、南米、アジア、ヨーロッパなどの民族楽器を使って、集まった子どもたちと共に曲を作る。絵本の読み聞かせも予定。ロイドさんは「親子がテーマなので、一緒に遊びに来てほしい」と来場を呼び掛けている。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。観覧・参加は無料。音遊びは定員100人で予約制。申し込みは同館まで。今月27日まで。

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