金沢市片町で10月9日、スカウトキャラバンが開催される。在京の大手レコード会社5社のスカウト担当者らが審査員を務め、スターの卵を見つける「地方では初めてのオーディション」(実行委員会事務局)で、歌手や女優、タレントなどを夢見て北陸3県から集まる男女25人がステージの上で自らの魅力と実力をアピールする。
同キャラバンは片町商店街振興組合が主催する「片町ホコ天」のメーンイベントで、今年が初開催。金沢からスターを輩出し、全国に地元をPRしてもらうのが狙いという。
既に北陸3県在住の小学1年生から26歳までの男女約120人から応募があり、このうち書類審査と、9月25日にラブロ片町(片町2)で行われた予選を通過した25人が同ビル前の国道157号に設けられる野外ステージに登場する。
出場者は1人あたり3分の持ち時間を使い、歌やダンス、一人芝居などを披露して自己表現する。審査員を務めるのは、エイベックス・プランニング&デベロップメント、キングレコード、ポニーキャニオン、ビクターエンターテインメント、ソニー・ミュージックエンターテインメントの役員や担当者ら。出場者にスター性や将来性を見いだした会社は社名を記した札を上げ、契約交渉に入る意志を示す。
総合プロデューサーで、実行委員会事務局を務める山本峰雄マスター・オブ・リコール社長は「テレビ番組以外でレコード会社がスカウトのために何社も集まるのは初めてでないか。若者に片町で夢をかなえてほしい」と話し、本番に期待を膨らませる。
片町ホコ天は香林坊交差点から片町交差点までの国道157号を歩行者天国にして開催される。