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金沢21世紀美術館で「こども映画教室」-小さな映画館作りに挑戦

金沢21世紀美術館で開催された「こども映画教室」

金沢21世紀美術館で開催された「こども映画教室」

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 金沢コミュニティシネマ(事務局=シネモンド)が企画運営する「こども映画教室・初等クラス」が、8月22日・23日、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で行われた。

金沢21世紀美術館で開催された「こども映画教室」で「ゾーエトロープ」を制作する小学生

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 こども映画教室の取り組みは、次世代の文化を担う子どもたちの豊かな想像力を育もうと2004年にスタート。毎年夏休みと春休みに、映像の仕組みを遊び感覚で体験するワークショップや名画の上映会、映画制作などを実施している。

 22日は小学生11人が「小さな映画館」作りに挑戦。回転させながらスリットをのぞくと、内側に描かれた連続する絵が動いて見える「ゾーエトロープ」(回転のぞき絵)と呼ばれる装置を、紙とペットボトルを用いて作った。

 動かす絵も子どもたちのオリジナル。短時間で複数の作品を仕上げる児童もいれば、1点の作品にじっくり取り組む児童も。いずれも手製のゾーエトロープに絵をセットしてのぞきこみ、「動いた」「すごい」と目を輝かせた。

 小学5年生の女児を参加させた母親は、わが子の作品を見ながら、「子ども自身が興味を引かれた様子だったので今回初めて参加させた。次回もぜひ参加させたい」と話していた。

 金沢コミュニティシネマの事務局を務める上野克さんは「今の子どもたちは、テレビやゲーム、インターネットなど膨大な映像に慣れ親しんでおり、美術的な面からもリテラシーの面からも映像との接し方は今後より重要になっていく」と指摘し、「こども映画教室を通して、子どもたちに映像の原点に親しんでもらえれば」と話す。

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