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金沢に「本田圭佑クライフコート」完成-「夢を大きく持て」とメッセージ

完成した本田圭佑クライフコートで6人制サッカーを楽しむ小学生

完成した本田圭佑クライフコートで6人制サッカーを楽しむ小学生

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 サッカー日本代表・本田圭佑選手(CSKAモスクワ、金沢・星稜高校出身)のオランダリーグ時代の活躍をたたえ、高校時代を過ごした金沢に寄付された子ども向けサッカーコート「本田圭佑クライフコート」の完成式が8月11日、金沢城北市民運動公園(金沢市磯部町)で行われた。式には、市やサッカー協会の関係者、地元住民、サッカーチームの小学生ら約200人が出席して新たな競技場の誕生を祝い、本田選手からも子どもたちに向けて「夢を大きく持て」とのメッセージが寄せられた。

小学生専用として設けられた本田圭佑クライフコート

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 同コートは、本田選手がオランダリーグの「VVVフェンロ」に所属した際、受賞した2部リーグの最優秀選手賞の副賞。同チームのメーンスポンサーであるシーコン・ロジスティックス社が約2,200万円を拠出し、同国出身の元サッカー選手ヨハン・クライフさんが創設したNPO団体「ヨハン・クライフ財団」が仲介して、アジアでは初めて金沢市内に建設された。大きさは長さ42メートル、幅28メートルで、通常の少年用サッカーコートの半分程度。全面に人工芝を張り、四方をフェンスで囲んである。

 市はこの造成工事に合わせて、約1,700万円をかけ隣接地に同じ大きさの赤土の練習用サブコート1面と、ほぼ2倍の面積の多目的広場を整備した。多目的広場では、通常のサッカーの試合が行えるという。

 完成式では、あいさつに立った山野之義市長が、本田選手が以前、「このコートから子どもたちが世界を目指してほしいとの思いで金沢市に建設してほしいと頼んだ」と話していたと明かし、「思いを受け止めて、夢を持って活動していただきたい」とサッカー少年・少女たちにエールを送った。VVVフェンロ会長で、シーコン・ロジスティックス社の社長でもあるハイ・ベルデンさんは「本田選手は若いころにオランダに来て、成長して、有名なサッカー選手になった。金沢の子どもたちにも貢献したい。クライフコートを大いに利用して、サッカーを楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 前日夜のキリンチャレンジカップ日韓戦でゴールを決め、日本の勝利に貢献した本田選手は日程の都合がつかず、出席できなかったが、「夢を大きく持ち決してあきらめるな」と記した色紙とサイン入りのユニホーム、ボールを届け、子どもたちを激励した。年内にも同コートを訪れ、記念イベントに参加する予定という。

 始球式では、森源二副市長のパスを受けたベルデンさんがシュートし、見事、ゴールを決めた。続いて、6人制サッカー大会が行われ、市内の少年サッカーチーム4チームと、少女チーム1チームが真新しいコートでゲームに臨んだ。JFL(日本フットボールリーグ)所属の「ツエーゲン金沢」の選手2人が子どもたちにボールの扱い方を指導した。

 日本代表入りが将来の夢という星稜ジュニアサッカークラブの小坂小4年、吉浦伸君(10)は「人工芝はふわふわして走りやすかった。本田選手、ありがとう。これからもフリーキックで、無回転でシュートを決めてください」と、さらなる活躍に期待を寄せた。

 同コートは12歳以下の子ども向けで、団体利用が原則。身体障害者にも開放する。利用料は無料。使用時間は日の出から日没まで。金沢市市民スポーツ課(TEL 076-220-2443)で予約を受け付けるほか、県サッカー協会登録チームについては同協会が窓口となる。近日中に同公園内に専用の受付窓口が設けられる予定。

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