金沢西部の外環状道路海側幹線沿いに5月21日、「金沢海みらい図書館」(金沢市寺中町、TEL 076-266-2011)が開館した。
3階建ての同館の敷地面積は約1万1,763平方メートル、延べ床面積は5,439平方メートル。壁面に約6,000個の円窓をびっしりはめこんだ特徴的なデザインで、2階から3階にかけて高さ12メートルの吹き抜けを設けることで開放的な空間を生み出した。金沢産の広葉樹を使い製作した椅子を設置するなど、地域に根付いた図書館をPRする。
蔵書は開館時に約17万冊、最終的には約40万冊を目指す。1階には児童図書コーナーや交流ホール、2階は一般図書とレファレンス、社会人に向けた生涯学習コーナーなどを置く。3階には、同館が立地する海側にちなんだ日本海情報コーナー、ものづくり情報コーナーなどを設ける。
県内の公共図書館として初めて自動化書庫を導入し、コンピューターを使って素早く目的の図書を探すことができるほか、利用者が自身で貸し出しの手続きを行う自動貸出機も設置する。
「地域に根ざした図書館として、幅広い世代や地域間の交流促進」「新しいランドマークとなる図書館」「地域の新たな情報拠点としての図書館」をコンセプトに掲げる同館。開館記念として6月末日まで、同館の建設過程を写真で紹介する「図書館ができるまで展」を開いている。
開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。水曜休館(休日の場合は開館)。