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金沢の献血ルームで料理教室-貧血・高血圧の解消レシピを毎月紹介

調理したてのアサリのワイン蒸しを献血者に勧める常田さん(左)

調理したてのアサリのワイン蒸しを献血者に勧める常田さん(左)

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 金沢の献血ルーム「ラブロ」(金沢市片町2、TEL 076-220-1655)で毎月1回、貧血や高血圧を解消するメニューを紹介する料理教室が行われている。5月15日には、県栄養士会の管理栄養士が「鉄分を効果的にとる料理」として、アサリのワイン蒸しを紹介した。

アサリのワイン蒸しの作り方を指導する常田さん(左)

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 料理教室は献血に訪れた人が対象で、参加は無料。貧血や高血圧のために献血できなかった人から「改善に効果的な季節のメニューを教えてほしい」との要望が寄せられ、同会考案のレシピをルーム内に置いたところ好評だったため、今年4月、教室を始めた。同ルームによると、全国でも例がない試みだという。来年3月まで毎月第3日曜の14時~16時に開く。今回は2回目。

 この日は県栄養士会所属の管理栄養士、常田真理子さんと大浦葉子さんが講師となり、ワイン蒸しを作った。アサリは貧血の人に必要な鉄分を多く含んでおり、さらに、吸収を助けるビタミンCを含むレモン汁をかけることで、より高い効果が期待できるという。料理が苦手な若者や男性も気軽に挑戦できるよう、市販品のレモン汁とチューブ入りのニンニクを使った簡単な作り方が説明され、献血者たちは「これなら私にもできそう」と笑顔を浮かべ、できたての料理を味わっていた。

 2009年度の統計によると、県内で1年間に献血を希望した約6万5,000人のうち、貧血のため不適格とされ献血できなかった人は1割強の約6,900人に上った。特に女性は割合が高く、4人に1人が当てはまった。高血圧で献血できなかった人の数は集計されていないが、男性によく見られるという。

 次回開講は6月19日。貧血解消のためのレシピとして、「ホウレンソウとモヤシのナムル」を作る。以後、7月「枝豆とナスのポン酢あえ」、8月「きなこクッキー」を予定。高血圧の人向けとしては、11月に「ふろふき大根のゆずみそがけ」、来年3月に「ポークチーズピカタ」を取り上げる。

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