金沢のひがし茶屋街で4月9日、「金沢・浅の川園遊会 八尾おわら流し」が開催される。
毎年9月1日~3日に開催され、全国から大勢の観光客が訪れる富山市八尾町の越中八尾おわら風の盆。見物客を魅了してやまない男踊り「かかし踊り」と女踊り「四季踊り」は昭和初期、同茶屋街の芸妓(げいこ)に踊りを教えていた日本舞踊・若柳流の初代若柳吉三郎が振り付けた。当時、八尾町で40日間にわたって行われた稽古には芸妓衆も同行し、指導を手伝ったという。同茶屋街ではこれにちなみ、3年前から毎年この時期におわら流しを開いている。
当日は、富山県民謡越中八尾おわら保存会が出演。編みがさを目深にかぶった踊り手が胡弓(こきゅう)と三味線の哀愁を帯びた調べに合わせ街中を踊り歩く。終盤は輪踊りとなり、見物客も自由に輪に加わることができる。
開催時間は19時30分~21時20分。観覧無料。会場では、東日本大震災の被災地に送る義援金を募る。問い合わせは実行委員会事務局(TEL076-233-7640)まで。同茶屋街で同日正午~と13時~、オーケストラ・アンサンブル金沢の4人による「街なかコンサート」も行われる。