「理想の小学校」について考えるプロジェクト-金沢21世紀美術館で開催

「みかんぐみのアイディアワークショップ」で小学生が作成したワークシート

「みかんぐみのアイディアワークショップ」で小学生が作成したワークシート

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 金沢21世紀美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2800)のデザインギャラリーで現在、展覧会「みかんぐみのアイディアワークショップ-みんなのがっこう」が開催されている。

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 子どもたちの学びの場である「小学校」について「みんな」で考えるプロジェクトの進行状況や成果を公開する同展。同プロジェクトはワークショップを中心に展開し、戸建住宅から保育所、グループホームなどの建築設計からアートプロジェクトまで幅広くデザインを手がける4人の建築家グループ「みかんぐみ」、モデル校の同市立新竪町小学校の6年生21人、金沢工業大学建築学科の13人を中心に、学校関係者や校区を取り巻く地域の人々など「みんな」が参加する。

 「環境・建築計画・コミュニティ・アート・地域学」をテーマに思考をトレーニングしながら進行するワークショップでは、それぞれが必要と考える小学校の姿をどのように実現していくかをメンバーで共有し、新しい価値の発見や目標の獲得につなげる。ギャラリーには当初、同小学校を模った無色の建築模型を置き、プロジェクトの進行によりアイデアが形となって加えられていく。

 ワークショップでは、モデル校の小学生は学校を探検しグループごとに「自分達にとって、どんな学校だったらいいか」を話し合い、「理想の学校」を考え、大学生は子どもたちが考えた「みんなの学校」の姿をギャラリー内の模型に加味する作業を行うほか、街へ出て学校を取り巻く環境やコミュニティーについてフィールドワークを重ね、学校や公共建築のあり方に理解を深める。そのほか、環境共生学や施設計画、教育などをテーマにした専門家による講義も。

 小学生という主人公を軸に、大学生、建築家や一般の人々が交じり合い、多角的な視点から考える同プロジェクト。ギャラリーの壁には子どもたちが考えた理想の学校の絵を展示するほか、来場者にもアイデアを提案してもらえるよう「アイデア100連発」シートも用意する。

 同館シニア・キュレーターの黒澤浩美さんは「このプロジェクトで得たものが、社会に対する提案となれば。無色の学校の建築模型に『みんな』の考えた理想の学校がどのように反映されるかを見てほしい」と来場を呼びかける。

 開場時間は10時~18時(金曜・土曜20時まで)。月曜閉場。9月26日まで。

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