金沢~富山間約70キロをかご付き自転車で走る「ツールド日本海ママチャリラリー2010」が9月25日に行われ、石川・富山・東京・愛知などから参加した約120人が無事完走を果たした。
同大会は、全国唯一のかご付き自転車を使った広域ラリー。北陸の自治体間の連携を深め、日本海沿岸の活性化に役立てようと、第三セクターのまちづくりとやまと金沢青年会議所OBらで作るまちづくり組織「NPO法人趣都金澤」が企画。コースとなる金沢市、津幡町、小矢部市、高岡市、射水市、富山市の各自治体が後援し、富山大学の学生ら約100人がボランティアとして協力した。
参加したのは中学1年から69歳までの男女約120人。スタート地点の金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)では8時、山出保金沢市長が号砲を打ち鳴らし、参加者が10組に分かれて整然と出発した。勝敗を競うのではなく、全員の完走を目指すラリーで、参加者は平均時速15キロのゆっくりとしたペースで快走。途中、ひがし茶屋街や津幡町と小矢部市の県境に位置する倶利伽羅(くりから)峠などに立ち寄り、地域の文化にも触れた。
参加の動機は、「脂肪を燃やして体重を70キロ台にしたい」「自転車で遠くへ行きたかった」などさまざま。高岡市役所職員らで作るチームはそろいのかぶとと赤い法被を身に着け、加賀藩2代藩主前田利長をモチーフにした高岡市立博物館のマスコットキャラクター「利長くん」に扮(ふん)し、地元をPRした。
各組には、石川県自転車軽自動車事業協同組合と富山県自転車軽自動車商業協同組合の会員20人がボランティアで付き添い、コンサルタントと自転車のメンテナンス役を務めた。
最終目的地の富山市民プラザには18時までにゴール。森雅志富山市長やおわら風の盆の踊りと地方のチーム、金沢市のミス百万石らが出迎えた。高橋正樹高岡市長も同市内の一部区間に参加し、華を添えた。