いしかわ動物園が閉園時間延長 「ナイト・ズー」スタート

大勢の来園客が見守る中で行われたトラの「食事タイム」

大勢の来園客が見守る中で行われたトラの「食事タイム」

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 いしかわ動物園(能美市、TEL 0761-51-8500)で8月8日、閉園時間を延長する夏恒例の「ナイト・ズー」が始まり、親子連れやカップルらがライトアップされた園内を見て回った。

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 ナイト・ズーは通常17時の閉園時間を21時まで延ばし、来園客に昼間は眠っている夜行性動物の活動などを見てもらう試みで、今年で7年目。当日は職員44人が総出で、動物の解説や清掃などにあたった。

 園内では、夜行性のトラやライオン、フクロウなどの「食事タイム」が設けられた。このうち、11歳のメスのベンガルトラ「ジャム」には、大勢の来園客が見守る中、馬肉と豚のスペアリブそれぞれ300グラムが与えられた。飼育員によるとトラは神経質な動物で、ジャムも自分を見つめる客の数の多さに驚いたのか、歩き回ったり岩の上に登ったりして、なかなか食事を始めず、ようやく肉をくわえた後も、来園客に背中を向けて食べる警戒ぶりだった。

 このほかの動物の放飼場もライトアップが施され、子どもたちが人気者のゾウやアミメキリンに歓声を上げる姿が見られた。8月5日に死んだ日本一長寿のカバ「デカ」(推定58歳)がいた池では、来園客がその死を悼み、「長生きをしてくれてありがとう」などと寄せ書きをした。ウサギをひざに抱くことができる「ふれあいタイム」もあり、来園客が長い列を作った。

 入園口では、初日限定で能美市の「能美Civic Wind(シビック・ウインド)オーケストラ」有志で作る「いしかわZOOVIC(ズービック)」がミニコンサートを開催し、「ゾウさん」など動物にちなんだ曲を演奏して、帰宅する来園客を見送った。同動物園によると、初日の来園客は、日中を含めて例年よりも少ない約2,830人だった。

 ナイト・ズーは8月中の土曜、日曜と9月19日、10月10日に行われる。各日の入園は20時まで。入園料は一般=810円、中学生以下=400円、3歳未満=無料。

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