本田選手が高校時代に通った定食店、W杯ゴール祝いステーキ振る舞う

定食に加えられたサービスのステーキ

定食に加えられたサービスのステーキ

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 日本代表が決勝トーナメント進出を決めた6月25日早朝(日本時間)のサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会日本-デンマーク戦。勝利の立役者の1人となった本田圭佑選手が金沢・星稜高校時代に店主の女性を「お母さん」と呼んで慕っていた定食店「味処(どころ)・仕出し弁当 新潟」(金沢市東長江、TEL 076-252-4287)で同日夜、来店した高校生にステーキが振る舞われ、店主と生徒が喜びを分かち合った。

厚切りのステーキを楽しむ星稜高校サッカー部員

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 本田選手は高校時代、大阪の親元を離れ星稜高近くのアパートや寮で暮らしており、1年の終わりごろから同店で朝食と夕食をとるようになった。2年生になってからは、店主の徳本伊佐子さんを「お母さん」と呼んでいた同校サッカー部の河崎護監督の影響もあり、同様に「お母さん」と呼び掛けるようになり、チームメートとともに店の和室で寝転んだりと、自宅で過ごすかのように振る舞っていたという。

 徳本さんが本田選手の活躍と日本の勝利を祝って、高校生にサービスをするのは、初戦のカメルーン戦に続いて2回目。初回は、空揚げ1皿ずつとソフトクリームを配った。今回は、3~4日前から店内に「学生の皆さまへ 日本代表が勝った時はかき氷をサービス、本田選手がゴールを決めた時は、夕食はステーキ」と記した張り紙を掲出し、朗報を心待ちにしていた。

 25日は牛肉約15キロを用意。250グラムずつ鉄板で焼いて定食に付け、部活動を終えて店を訪れる星稜高校サッカー部員ら生徒たちの前に並べた。生徒たちは「柔らかくておいしい」「メニューにあるステーキ定食は2,000円で高いので食べたことがなかった」などと話しながら、厚切りの肉をほお張り、デザートのかき氷も好みのソースをかけて味わった。

 本田選手の後輩にあたるサッカー部2年、扇成翔吾君は「勝つと信じていた。日本をトーナメントに導いてくれてありがとう」と先輩に感謝を込め、辻拓郎君は「あの舞台で、あのフリーキックができるなんてすごい。得点王になってほしい」とエールを送った。

 仕込みをしながら、早朝のデンマーク戦をテレビで見ていたという徳本さんは「今日は大盤振る舞いをしたので赤字。だけど、本田さんが勝ったから本当にうれしい。本田さんが(3点目のゴールを決めた)岡崎さんにボールを出したのを見て、優しいところは高校時代と同じだと思った」と顔をほころばせた。

 徳本さんは、決勝トーナメントでも同様の「約束」を掲げる。

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