万国料理店「むささび亭」（白山市、TEL076-274-3395）で6月23日、スポーツ用車いす2台を寄付するためにチャリティーライブを開催した。

　同店が市にスポーツ用車いす2台を寄付するため、8年ほど前から月にほぼ1回、定休日を利用して開いている同ライブ。来店客は食べ放題の1,500円と飲み物代を支払い、店側がそこから経費を引いた残りを貯蓄。1台分にあたる約80万円がたまった時点で、車いすを購入する。スタートから約5年がたった2007年10月に1台を寄贈し、現在は2台目の購入を目指している。

　若いころからバイクを愛好しているオーナーの青木亨さんが、事故で歩くことができなくなった仲間たちが打ち込んでいる車いすバスケットボールを応援しようと、寄付を思い立った。寄贈する車いすは健常者に使ってもらい、障害者とともにバスケットボールなどのスポーツをすることで、両者の「心のバリアフリー」を進めたいという。

　当日は「親父宴会ライヴ・おやぢ部」と銘打ち、地元の「HOPPER BRIDGE（ホッパー・ブリッジ）」と「With Care（ウィズ・ケア）」「kimkim（キムキム）と愉快（ゆかい）な仲間たち」「Rock-a-Zous（ロッカザウス）」の県内4バンドが出演。ロックやブルース、ジャズ、ボサノバの楽曲を次々と披露し、熱いステージを繰り広げた。

　青木さんは「来店客や出演者の中には趣旨を知らない人もいるが、楽しんでいるうちに誰かのためになることをしているというのもいいのでは」と笑顔をみせる。