大学生が考案した「汁なし新ラーメン」-岩本屋金沢久安店で提供

高松さん(左)と開発に協力した創麺部の学生たち

高松さん(左)と開発に協力した創麺部の学生たち

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 石川県内約15の大学・短大・専門学校の学生で成る学生団体「創ル部(つくるぶ)」と金沢のラーメン店「岩本屋金沢久安店」(金沢市久安1、TEL 076-225-3939)が共同でラーメン新メニューを開発し、4月より提供している。

ボリューム満点の「まぜそば」

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 昨年、当時の店長が合同学園祭の協賛集めのために同店を訪れた部員に共同開発を持ちかけたのが始まりで、賛同したラーメン好きの部員約10人が部内で「創麺(そうめん)部」を結成。同10月から新メニューづくりに打ち込んできた。

 学生をターゲットに据えることと、県内にない汁なしのそばにするという基本線は間もなく決まったが、たれの開発や具材選び、味の調整などに時間がかかり、今年4月にようやく完成した。

 新ラーメンは汁なしの「まぜそば」(730円)。温かい太めんの上に薄くスライスしたチャーシューとたっぷりのモヤシ、メンマ、温泉卵をのせ、ニンニクを効かせたしょうゆだれをかけて食べる。創麺部の金沢大学薬学部4年の小嶋崇弘さんは「男子学生向けのガッツリタイプ。食べると、おなかがいっぱいになる」という。

 同店で提供を始めたところ、狙い通り、男子学生からの注文が多く、材料が足りなくなる日もあるという。

 現在店長を務める高松典生さんは「従来にない発想と味なので面白いと思った」と学生のアイデアを評価する。部長で金沢科学技術専門学校自動車工学科2年の加藤晃大さんは「満足いくものができた。初めのうちは、自分たちが食べたいものばかりを考えていたが、次第にほかの人が食べた時にどう思うかを考えるようになり、メニューづくりの苦労がわかった」と開発を振り返った。

 営業時間は11時~24時。

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