石川県はこのほど、農作業・漁業体験できる民宿や自然体験を紹介する冊子「いしかわの農家民宿」と「いしかわのグリーン・ツーリズム ガイドマップ2010春夏」を発行した。
同県が「農家民宿」を紹介する冊子を発行するのは初めて。「農家民宿」の趣旨は、農業・漁業体験や地元の人たちとの交流を通して地域の良さを体験してもらうこと。都会の騒がしさを離れ四季折々の魅力をより身近に感じてもらうことで、自然を肌で感じながらのんびり過ごす心地よさをPRする。
同冊子では、能登町の「春蘭の里」から19軒、珠洲市から3軒の民宿の特徴を紹介している。けい藻土で器作りを体験できる「農家民宿 堂乃坂」(能登町宮地)、まき割りから石窯でのピザ焼き体験ができる「農家民宿 三平」(能登町本木)、神事料理を輪島塗の御膳で提供する「農家民宿 かきお」(能登町柿生)のほか、クリの木で造られた築300年の古民家で、いろりを囲んで談笑や食事を楽しめる「農家民宿 奈良木」(珠洲市若山町)などを掲載する。「料理民宿 さんなみ」(能登町矢波)では、山菜取り・漬物・干物作り・郷土料理・地物網磯釣りなど多様な体験を用意し、受け入れ側も趣向を凝らす。
「グリーン・ツーリズムガイド」では、自然豊かな民宿や農家などに宿泊し地域の伝統文化や人々との交流を楽しむ生活体験の場を紹介。「食育」「家族のきずな」をテーマにした教育旅行のモデルコースも提案する。奥能登・中能登・金沢と河北・白山麓・南加賀の5地区に分類し、催事や自然体験の内容も掲載している。
両冊子は、県内外の旅行代理店や観光施設などに配布するほか、道の駅などにも設置している。