河北潟干拓地でスイカ栽培体験-生産農家が企画、知名度向上狙う

スイカの苗を接ぎ木した夕顔を畑に植える参加者

スイカの苗を接ぎ木した夕顔を畑に植える参加者

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 河北潟生産出荷組合スイカ部会(津幡町湖東)などが主催するイベント「スイカ栽培体験 おいしいスイカをつくろう!!」が4月4日、金沢市湖南のビニールハウスで始まり、家族連れなど15組28人がスイカの苗を接ぎ木した夕顔を畑に植えた。

スイカの苗を植える参加者

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 同部会では、河北潟干拓地で生産する「河北潟すいか」が昨年から津幡町のスーパーに並ぶようになったことから、同町や隣接する内灘町、金沢市でさらに知名度を高めようと、初めて栽培体験を企画した。町広報やホームページで参加者を募集したところ、親子や祖父と孫、夫婦など17組45人の応募があり、初日は15組28人が参加した。

 参加者は、干拓地で最も多く栽培されている大玉品種「縞無双(しまむそう)HL」の苗を接ぎ木した夕顔3株をポットから畑に植え替えた。中には「おいしいスイカになあれ」と唱えながら、根に土をかぶせる親子連れの姿も。「大きくなっていくのが楽しみ。甘いスイカに育ってほしい」と参加した子どもたちは笑顔で話す。

 参加者は今後7回にわたってハウスを訪れ、苗から伸びたつるを摘む「摘芯(てきしん)」や、雄花と雌花の交配、1株あたりの果実を1つだけにする「摘果(てっか)」などの作業を行う。収穫は6月27日の予定で、順調に育てば重さ8~10キロの3Lサイズの3玉を持ち帰ることができる。日ごろの水やりやアドバイス役は、同部会青年部の7人が担当する。苗や果実の生育状況は、同部会ホームページのブログの中で紹介する。

 同部会によると、干拓地の土は粘土質であるため、砂地での栽培よりも、皮の境目付近まで甘みが強く、シャリ感がある大玉のスイカが育つ。干拓地には17ヘクタールのスイカ畑があり、毎年7月10日ごろからシーズン終了まで約8万玉が出荷される。

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