金沢や北陸3県で行われているアートイベントや企画展を一覧できるフリーペーパー「Kanazawa Art Event Calendar Equal（金沢アートイベントカレンダー　イコール）」（編集部＝金沢市松寺町子、TEL 076-238-0771）が7月末、創刊された。

　同誌はA5版の観音開き8ページ。金沢市内を中心に、富山県、福井県を含めた北陸3県の美術館やアートギャラリーで3カ月間に開催される企画展がひと目で分かる。創刊号は5,000部発行し、4月に金沢21世紀美術館の新館長に就任した秋元雄史さんへのインタビューが掲載されている。北陸3県やその他の地域のギャラリーなどで無料配布されている。

　発行人兼編集長の中西研大郎さんは、北陸のアートギャラリーの情報発信は手段が限られ、情報が細切れになってしまい、アートファンが見たかった企画展を見逃すことも多かったことから、「いつ、どこで、何が行われているかがひと目で分かるメディアが必要」と感じて創刊を決意したという。同誌ホームページにはPDF版をアップしていく予定で、A4用紙でプリントアウトできる仕組み。

　中西さんは「そのときしか見られない『賞味期限』のある企画を選んで伝えていきたい。いつでもどこでも持ち歩いて、空いた時間には掲載ギャラリーに立ち寄ってほしい。地場のギャラリーの生の変遷を伝える記録誌としての役割も担っていきたい」と話している。

　年4回の発行予定。次号以降はA5版中綴じ12ページで3,000部の発行を予定している。

Kanazawa Art Event Calendar Equal