金沢で「置き傘プロジェクト」-シンガー・ソングライター竹仲絵里さんが展開

プロジェクト用の置き傘や傘立ての目印となるロゴマーク

プロジェクト用の置き傘や傘立ての目印となるロゴマーク

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 シンガー・ソングライターの竹仲絵里さんが12月より、金沢市内で「置き傘プロジェクト」を展開する。不要になった透明ビニール傘などを活用し、街中に専用の傘立てを設置するプロジェクトで、市民や観光客が誰でも専用の傘を自由に使えて自由に返せる。竹仲さんは傘が入場券代わりになるイベントやミニライブを行うなどして協力を呼びかける。

シンガー・ソングライターの竹仲絵里さん

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 竹仲さんは、結婚式場「ヴィラ・グランディス」や北陸電力など石川県を含む地域限定のCMに出演するほか、市内で何度もライブ活動を行うなど金沢に愛着があり、「金沢で何か恩返しをしたい」と考えてきたという。9月には、結婚に対する等身大の思いをつづったシングル曲「傘」をリリース。環境問題に関心があり、一度使ったきりで放置されたビニール傘が埋立地行きのゴミになることを残念に思っていた竹仲さんは、金沢が「弁当忘れても傘忘れるな」と言われるほど降水量の多い街だということを知り、同曲のタイトルにちなんで今回のプロジェクトを進めることにした。

 置き傘の貸し出し・返却用の傘立ては、JR金沢駅構内や同市内の観光地、商業施設などに設置し、合わせて約30カ所でスタートする予定。プロジェクト名はリサイクルに対する思いを込めて「みんなのeRe:kasa(エリ傘)」とし、傘のビニール部分や取手には、ロゴマークを配したステッカーを貼り目印にする。不意な雨や雪の時に使用し、雨雪がやんだ後にいずれかの傘立てに返却する。同市も市内のリサイクルセンターから使用可能な傘を集め、置き傘に活用する。

 「金沢は古いものと新しいものが同居している感じがすてきで、食べ物もおいしく、大好きな街。その金沢で、置き傘を通して次の人に渡すという気持ちのリレーがつながってくれるとうれしい。次はどんな人が使うのだろうと想像したり、夢を描いたりするのも楽しいと思う。金沢で実現したら、全国にも広げていきたい」と竹仲さんは話す。

 竹仲さんは、置き傘用の傘約1,500本を同市に寄贈するほか、ビニール傘を入場券代わりとするライブ活動を定期的に開催していく予定。キックオフイベントは12月13日14時から、アトリオ広場(金沢市香林坊1)で行う。11月28日には金沢まちなか観光交流サロン(片町2、ラブロ片町3階)のオープニングイベントにもゲスト出演し「置き傘プロジェクト」についてのトークを行い、ミニライブで「傘」を歌う予定。翌29日には金沢市民芸術村(大和町1)を訪れ、アコースティック・ライブを行う。

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