能を体験するイベント「能にふれる旅・金沢」、観光客や外国人に人気

能の基本について説明を受ける参加者

能の基本について説明を受ける参加者

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 金沢能楽美術館(金沢市広坂、TEL 076-220-2790)で開催される体験型イベント「能にふれる旅・金沢」が、市民や観光客、外国人の間で人気を集めている。

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 同市が伝統文化体験事業の一環として行う同イベントは今年で2年目。プロの能楽師を講師に迎え、1時間のプログラムで能楽の基本となる「謡(うたい)・仕舞(しまい)」「囃子(はやし)」「狂言(狂言)」のいずれかを学び、体験できる。

 藩政期から前田家の城下町として宝生流の能が盛んだった金沢で気軽に能を体験できるイベントとあって、「毎回定員を超える人気ぶり」(同市担当者)だという。参加者の年齢層も幅広く、地元の愛好家のほか観光客が兼六園などを巡る観光日程に組み込むなど、日本文化に興味を持つ外国人にも好評だという。来年2月まで開催される全回を予約済みの人もいるほど。

 10月31日に開催された「謡(うたい)・仕舞(しまい)」のプログラムでは、定員の10人が参加。宝生流シテ方の島村明宏さん、渡邊茂人さん、高橋憲正さんが講師を務め、参加者は手本となるプロの舞を見学した後、扇の使い方や足の進め方などの基本動作を学んだ。体験者からは「実際にやってみて楽しかった」「金沢での他の観光と組み合わせて気軽に参加できるのがいい」などの声が聞かれた。

 同館学芸員の山内麻衣子さんは「日ごろあまり接する機会が少なく敷居が高いと感じがちな能の世界に、気軽に接して体験してほしい」と話す。

 開催日は、「謡・仕舞」=11月14日・12月5日・1月9日、「囃子(はやし)」=12月12日・1月16日・2月13日、「狂言」=11月21日・12月19日・1月30日・2月20日。開催時間は15時~16時。参加費は1,000円。各回の定員は10人で事前予約が必要。問い合わせは同館(TEL 076-220-2790)まで。

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