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金沢で時代衣装の企画展-華やかな武家女性の小袖・友禅など32点展示
(2009年06月29日)
石川県立歴史博物館(金沢市出羽町)で現在、小袖や振り袖・婚礼衣装など武家女性の生活を彩った華やかな衣装32点を展示する企画展「KOSODE百・華・繚・乱」が開催されている。
同展は美術工芸品を幅広く所蔵する丸紅の協力を得て、国内有数の同社コレクションと言われる時代衣装の中から、武家女性が着用した華麗な小袖や友禅染の名品、ぜいを尽くした婚礼衣装など一級の芸術品を公開。近世の服飾史をたどるとともに、小袖に施された多彩な加飾や意匠から、技術の発展や基盤となった文化・時代的背景をうかがうことができる。小袖の現物を一堂に展示するのは全国初といい、能楽文化が根付く金沢で着物文化への造詣が深いことから開催が決まった。
桃山時代の武家女性は日常にも正装にも小袖を着用するようになり、袖口が小さいデザインは現在の「きもの」の原形とも言われている。江戸時代には政権が安定し文治主義の下、小袖の文様本が出版されるほど女性たちはファッションに熱中するようになり、18世紀後期には「粋」「洒落」な衣服が好まれ最高の技術と手の込んだ意匠が施された。
江戸時代の友禅染「源氏物語に海辺文様小袖」は、糸目糊(いとめのり)で細かく描かれた文様にぼかしを用いた色挿しが美しい優品で、上下で文様を分けた「割り文様」が特徴。大正時代の婚礼衣装「四季花車文様打掛」は丸紅を創業した伊藤家伝来の衣装の一つで、小葵文の地文の綾地に四季の花樹を飾った花車の意匠が施されている。また、金沢市の友禅作家で人間国宝だった木村雨山の作品「菊に鶏文様着物」(1935年)も展示。糸目糊に大胆な色挿しで菊と鶏が着物いっぱいに染め上げられている力作が楽しめる。
開催時間は9時~17時。観覧料は、一般=650円、大学生=500円、高校生以下=無料。7月12日まで。
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