能美の化粧品メーカー「ルバンシュ」(能美市)は10月20日、能登沖の海洋深層水から作ったハンドクリーム「ウォーターヴェール」を発売した。
化粧品は「体に塗るもの」「口に入るもの」として、安心と安全を第一に国産原料を使い「作り手が分かる」商品作りをコンセプトとする同社は1990年の創業以来、「食べられるくらい安全な化粧品」作りを目指している。現在では、地元大学と連携した共同研究や加賀野菜「金時草」を使った化粧品作りにも取り組み、「化粧品の地産地消」を意識した商品開発を展開している。
インフルエンザ対策や冬場の手洗いなどで何度も洗った手は、潤いを閉じ込める細胞が破壊され、シミ、シワなどの老化を早めることから、顔のスキンケアの延長に位置付けた「無味・無臭」のハンドクリームの開発を進めてきた。
同商品は、能登の海洋深層水、オリーブオイル、糖質、加水分解ヒアルロン酸、ローズマリーエキスなど100%食用の成分を使用するため、手に塗ったまま調理もでき、塗った後にキーボードを打ったり、受話器を取ったりしても指紋がつきにくいという。「超精製オリーブオイルを使用することで長期安定性を向上させる」ほか、顔の美容液成分として知られる保湿効果の高いナノ化ヒアルロン酸を豊富に配合するため、「角質層まで浸透する潤いが長時間持続」するとも。
価格は30グラムで945円。同社ホームページのほか、全国の同社製品取扱店(薬日本堂漢方薬局または一部の皮膚科)などで販売する。