金沢の人気観光スポットとして知られる「ひがし茶屋街」に8月11日、「甘味カフェ 茶ゆ(ちゃゆ)」(金沢市東山1、TEL 076-253-1715)1階のアイスクリームショップが先行オープンし、観光客らの人気を集めている。
同店は、ひがし茶屋街で長く親しまれている銭湯「東湯」がプロデュースする。ショーケースに並ぶアイスクリームは、能登の4軒の酪農家が育てる牛から絞った生乳と能登名産のフルーツや野菜を使用した地域ブランド「能登ミルク」のもの。金沢で能登ミルクの商品を販売しているのは同店のみ。さらに茶屋街かいわいの「髙木糀商店」の甘酒、「本江醸造」のみそ・しょうゆ、「高山豆腐店」の豆腐を使った茶ゆオリジナルアイスクリームを「東山シリーズ」としてラインアップしている。
店長の道端寛子さんによると、地元の素材を使うことはもちろん、アイスクリームの「見た目」にもこだわったという。テークアウトのみのアイスは同店オリジナルの竹炭入りの黒いもなかやどらやきに挟んで手渡す。「周りの人が『何を食べているんだろう』と気になるのが狙い」と道端さんは笑う。
開店から1カ月。来店客の9割が観光客で、お盆シーズンには長い行列ができた。「ひがし茶屋街ならではの味を楽しんでほしい」と道端さん。「地域の方にお風呂あがりに食べてもらえれば」とも。
商品は「東山アイスもなか」=300円、「黒どらやき」=350円など。営業時間は10時~夕暮れ時。火曜定休(今月15日・22日は営業)。2階・3階のカフェ&ギャラリーは今月15日午後にオープンする。