金沢・ひがし茶屋街にジュエリー&クラフト店-茶屋改修し移転開業

ひがし茶屋街にオープンした「玉匣」の店内とショップマネジャーの中村紀江さん

ひがし茶屋街にオープンした「玉匣」の店内とショップマネジャーの中村紀江さん

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 金沢・ひがし茶屋街に7月17日、お茶屋を改修したジュエリー&クラフトのショップ「玉匣(たまくしげ)」(金沢市東山1、TEL076-225-7455)がオープンした。

茶屋の風情が残る「玉匣」の店舗外観

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 同店は、1973(昭和48)年創業の宝飾店「ジェムナカムラ」が南町から創業の地に移転したもので、古くから芸妓(げいぎ)の置屋として使われてきた茶屋を改修した。同店の中村大介社長にとっては思い出深い「おばあちゃんの家」。2階では現在も料亭「中むら」が茶屋として営業を続けている。

 「ジュエリーもクラフトもともに暮らしの『挿し色』となるもの」(中村さん)との考えから、新オープンに伴い金沢を拠点に活躍する20~40代の若手工芸作家によるクラフト作品も扱うようになった。

 クラフトの目利きをするのは同社長の妻でショップマネジャーを務める紀江さん。「モノがあふれている時代だからこそ、実際に使えるもの、身の回りに置いて心が豊かになるものをセレクトしている」という。将来的にはジュエリーとクラフトを融合させた金沢ならではのオリジナルアイテムの開発も見据えているという。

 お茶屋の風情が感じられる坪庭に面した店舗奥にあるジュエリーの展示スペース。同店では「茶屋建築とジュエリーの組み合わせは全国でも例がないのでは」(中村さん)と話す。

 玉匣とは万葉集にある宝石箱を意味する言葉。金沢が世界に誇る「茶屋建築」「伝統とモダンを融合するデザイン力」「もてなしの心」が伝わる店づくりを通して、宝石箱のような金沢の文化の重層性を継承していきたいとの思いが込められている。

 観光の街・金沢にはリピーターを呼べる仕組みづくりが必要と語る中村さん。「季節ごとのテーマ性のあるクラフト作品を並べることで、いつ来ても何度来ても新しい発見がある店にしたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時。火曜定休。

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