移動販売車「旅カフェ」、金沢市内で人気に-オーナーはほしのあきさん

フェアトレードコーヒーなどを販売する移動販売車「旅カフェ」

フェアトレードコーヒーなどを販売する移動販売車「旅カフェ」

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 緑色のミニバンを改造した移動販売車「旅カフェ」が、21世紀美術館など金沢市内を中心に出没し人気を集めている。

「旅カフェ」オーナーのほしのあきさん

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 旅カフェのオーナーは能登出身のほしのあきさん。エスプレッソマシンやポットなどが手の届く場所に置かれた狭い車内できびきびと手を動かし、フェアトレードの豆を使ったコーヒーを入れる。

 ほしのさんとフェアトレードとの出会いは10数年前。通販誌で気に入って購入した「竹の茶こし」がフェアトレード製品だった。以来、ほしのさんは「買うだけで発展途上国を支援できるなら」と、フェアトレード製品を愛用するようになった。その後フェアトレードを広める市民グループの活動にも参加するようになったが、「他のものに比べて価格が高いため、その時点で受け入れてもらえない」(ほしのさん)という現実に、人に伝えることの難しさを実感した。

 「もっと楽しくフェアトレードのことを伝えられれば」と3年前に始めたのが旅カフェ。イメージしたのは、ネパールを旅した際に見かけた、台の上にポットとカップを置いただけの屋台カフェ。「移動カフェですが、常連さんも増えているんですよ」とほしのさんは笑顔を見せる。

 今年2月には、3週間かけてヨーロッパのフェアトレード・タウンとカフェを巡る旅に出たほしのさん。印象に残っているのは、フランスで見た「オープンカフェに座っている人の周りに自然と人が集まってきて井戸端会議が始まる風景」(ほしのさん)。それが旅カフェのこれからの目標だという。

 旅カフェは現在、毎週土曜・日曜に金沢21世紀美術館の敷地内に出店しているほか、水曜に野々市町の雑貨店「つばきや」前、木曜に自然食品店「のっぽくん」前(野々市中央公民館側)に出店している。

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