フェアトレードチョコで支援-野々市の専門店がV向けに多数販売

「コミュニティトレード・al(アル)」のチョコレートコーナー

「コミュニティトレード・al(アル)」のチョコレートコーナー

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 バレンタインシーズンを迎え、フェアトレード商品を扱う「コミュニティトレード・al(アル)」(野々市町本町2、TEL 076-246-0617)では、フェアトレードで取り引きされたオーガニック原料を使ったチョコレートを多数販売している。

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 フェアトレードは、生産国の人々に適正な対価を支払い継続的に取り引きする貿易の仕組み。近年、消費者の社会性やエコに対する意識の高まりから注目を浴びている。フェアトレードチョコは保存料や乳化剤などの添加物は一切使用しておらず、おいしさや食の安全性の面でも支持を得ている。

 同店店長の高柳知香子さんの「おすすめ」は、標高3,000メートルにあるエクアドルのサリナス村で作られた「花粉入りハチさんニットチョコ」(5個入り、980円)。カカオの生産から加工、包装まですべて同村内で行われている。カカオの産地に加工工場があるのは世界的にも珍しいという。チョコレートを包む手編みニットの袋づくりも村の雇用創出に役立っている。

 同店ではこのほかコショウやトウガラシ入りの変わり種や、ビターチョコチップ、カカオパウダーなどの製菓材料もそろえている。今年はギフト需要のほか自家需要も多く、卸元で売り切れ状態となっている商品が多いという。

 甘くておいしいチョコレートの背景には苦い現実がある。フェアトレード商品を専門に商品開発、輸入、販売を行うフェアトレードカンパニー(東京都世田谷区)によれば、「カカオの主要原産国であるガーナやアルジェリア、コートジボアールなどの大規模カカオ農場では、強制的な児童労働が行われている。また家族経営が主体の小規模農家は、カカオがコストに見合わない金額で取引されていることから、厳しい生活を余儀なくされている」という。

 高柳さんは「バレンタインデーを、自分の周りにいる人への思いやりを表現するだけでなく、生産国の人々を思いやるきっかけにしてほしい」と話す。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

後援申請20141009
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