横浜聡子監督が金沢でメジャーデビュー作をPR-感想文募集も

映画「ウルトラミラクルラブストーリー」の一場面

映画「ウルトラミラクルラブストーリー」の一場面

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 映画監督の横浜聡子さんが7月12日、シネモンド(金沢市香林坊2 KOHRINBO109 4階、TEL 076-220-5007)を訪れ、メジャーデビュー作「ウルトラミラクルラブストーリー」について語った。

PRのためシネモンドを訪れた横浜聡子監督

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 同館では、同市と群馬県高崎市の友好交流都市記念として、「シネマテークたかさき」(高崎市)との共同企画で7月18日より同作を同時公開する。さらに、同作の鑑賞感想文を募り、受賞者には監督や出演者のサインが入ったプレスシートや各地の特産品を贈る。

 横浜監督は、自主映画「ジャーマン+雨」で2007年度日本映画監督協会新人賞を受賞し、映画界の新星として注目を集める。最新作となる同作では、出身地・青森県を舞台に全編津軽弁で脚本を制作。主演に同郷の松山ケンイチさんを起用し、同県で撮影が行われた。石川県出身の写真家・梅佳代さんが同作のポスター写真や写真集を手がけたことも話題となった。

 松山さん演じる陽人(ようじん)は、畑で野菜を育てながら暮らす青年。「脳みその配線が他人と違う」と医師から説明されたことがある陽人は、東京からやって来て保育園で働き始めた町子先生(麻生久美子さん)に一目ぼれ。町子先生と両思いになりたい陽人は、ストレートなアプローチや町子先生に好かれたいばかりに繰り返す予想外の行動で周囲の人々を驚かせる。

 同日は、同館で同作の先行上映が行われた後、横浜監督が舞台あいさつに立ち、鑑賞者の質問に答えた。横浜監督は、津軽弁に一切字幕を付けなかった理由や陽人のキャラクターに対する思い、配役などについて話した。松山さんの起用について、横浜監督は「シナリオを書いている段階で具体的な俳優を思い浮かべることはなく、その段階でイメージした陽人は、松山さんとはかけ離れていた。そのギャップ、そのはざまに可能性を感じ、松山さんなら新しい陽人をやってくれると思い、そこに懸けた」と明かし、印象的なラストシーンについては、「自分ではある思いを込めて撮ったが、どう考えるかは見た人にお任せ。作った側が答えを出すのではなく、皆さん一人ひとりが感じたことを抱いたまま持ち帰ってほしい」と呼びかけた。

 同作の公開は8月7日まで。同5日休館。上映期間中は高校生以下を対象に、平日の鑑賞料金を500円に設定したキャンペーンを実施する。

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