金沢で野菜ソムリエが「野菜の底ぢから教室」-第1弾は「梅干づくり」

梅干し作りに取り組む参加者

梅干し作りに取り組む参加者

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 ベジフルコミュニティ石川(金沢市下近江町、TEL 076-223-8213)は6月14日、食育会館「スタジオDo」(西念4)で「野菜の底ぢから教室」第1弾となる「梅干しづくり」を開催し、参加者29人が和歌山産の南高梅を使った梅干し作りに挑戦した。

梅干しの作り方を説明する講師の北形さん

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 同コミュニティーは、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が認定する「野菜ソムリエ」の初級・中級・上級を取得した専門家から愛好家の主婦まで45人の会員で構成され、2007年に発足。会員間の情報交換や講習会、資格を生かした交流活動を組織的に行っている。これまでに、県外の野菜ソムリエらを対象に加賀野菜・能登野菜の産地巡るツアーの企画や、食材のテーマを決め飲食店から調理法の工夫を学ぶ「アカデミックレストラン」、イチゴの食べ比べをする「ベジフルアカデミー」など幅広く活動してきた。

 当日は、講師の「北形青果」北形謙太郎さんが、和歌山県産の南高梅と愛知県産のシソを使ってデモンストレーションを行い、梅干し作りの手順や金沢の気候に応じた作り方のコツ、食べごろまでの保存方法などを説明した。その後、参加者は約2キロの梅を使って作業に取り掛かった。竹ぐしで梅のヘタを丁寧に取り除きポリ袋に入れ、霧吹きで焼酎をふりかけ、手際よく塩をまぶして保存容器に漬け込んだ。「金沢は日照時間が短く湿度が高いため、干す作業が重要」と北形さん。参加者は自宅に持ち帰った梅を1週間~10日後に、シソを使って漬け込む。好天が続けば、ざるに広げ「土用干し」を行う。

 講習前には「ウエルカムドリンク」として小梅を、講習後に「おつかれさまドリンク」として青梅を使った手作りのジュースが、それぞれ振る舞われ、参加者は梅三昧のひとときを過ごした。

 同コミュニティーでは今後、「野菜の底ぢから教室」として「みそづくり」や「漬物づくり」を実施するほか、7月に「ナス」をテーマにした「アカデミックレストラン」、8月には「新鮮やさい探偵団!親子で野菜をお買い物&料理教室」を予定している。

 広報の和多利智絵さんは「意外に参加者のほとんどが若い人で、梅干し作りの初体験者が多かった。石川は四季がはっきりしていて良質で多様な野菜が育つ土地柄。今後も野菜の魅力を知ってもらえるよう、さまざまなイベントを企画したい」と話す。

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