金沢市民芸術村(金沢市大和1)で6月21日に開催される「百万人のキャンドルナイト」に向けたワークショップ「手づくりでキャンドルをつくろう!」が6月6日、同施設で行われ約50人が参加した。
百万人のキャンドルナイトは、毎年夏至の日の夜、照明やライトをすべて消してろうそくの静かな明かりの中で過ごそうという試みで、環境省のライトダウンキャンペーンと連動して実施される。同施設が展開する「キャンドルプロジェクト2009」では、市民が制作したキャンドルやキャンドルホルダー、石あんどんを使って施設周辺をキャンドルで彩る。
ワークショップでは「金沢エコライフくらぶ」の青海万里子さんを講師に迎え、参加者が廃油を使ったオリジナルのキャンドルを作った。空き瓶に市内の各リサイクルプラザで回収された古着を木工用ボンドで貼り付け容器をデコレーション、廃油を浸した綿布を針金に巻き付け芯として差し込む。廃油にクレヨンを砕いた色粉を混ぜでカラフルに色づける工夫も。廃油を使用するだけに「火を付けた時の臭いを消すため、香り付けなど苦労があった」とスタッフ。参加者からは「芯を中に立てるのが難しかった。仕上げてみると優しい明かりがとてもきれい」などの声が聞かれた。
キャンドルナイトに向けたワークショップは、5月23日に第1弾として「やきものでキャンドルホルダーをつくろう!」が行われ、能美市で活躍する陶芸家の寺田ひかりさんを講師に35人が思い思いの作品を仕上げたほか、6月7日には金沢城公園で実施された「金沢城おまつり広場」でもオリジナルキャンドルを作るコーナーが設けられるなど、各地で多くの人がキャンドル作りに取り組んだ。
キャンドルナイト当日は、朗読家で「はまなす文庫」主宰の細川律子さんによる宮沢賢治作品の朗読、2008年に中元未玲さんが立ち上げた「劇団パナシェ」によるトーベ・ヤンソン作「ムーミン」の朗読、ボサノバを中心とした音楽活動を行う「BEANS」のコンサートを予定する。
キャンドルナイトの開催時間は19時30分~22時。参加無料。