萩生田監督、金沢で子ども映画教室-作品作りに挑戦、上映会も

映画作りに取り組む子どもたちと萩生田監督

映画作りに取り組む子どもたちと萩生田監督

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 小学生を対象にした「こども映画教室2008<中等クラス>」が3月20~22日、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1、TEL 076-220-2800)で特別講師に映画「コドモのコドモ」「神童」で知られる萩生田宏治監督を迎えて開催された。

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 同教室は、プロの映画監督を講師に招き、子どもたちが脚本から撮影に至るまでの映画作りを体験する企画で、金沢コミュニティシネマ(事務局=香林坊2 シネモンド内)と同館が主催する。これまで、中江裕司監督(2007年)、是枝裕和監督(2008年)を迎えて各2日間の日程で開催してきた。今回は3日間に延長し、石川県内在住者を中心に小学生ら28人が参加した。

 子どもたちは、初日に同監督が脚本・監督を手がけた1993年の自主製作映画「君が元気でやっていてくれると嬉しい」を鑑賞した後、同監督から「心が動く」を映画のテーマとして与えられた。ドラマとドキュメンタリーの各2班に分かれた子どもたちは、ストーリー設定や脚本作りを進め、監督や出演者、カメラマン、音声、音楽などに役割を分担して映画作りに取り組んだ。

 作品は同館内や同館近くの公園などで撮影され、ドラマ班は「かくされた宝物」「親のしつけが問題だ」、ドキュメンタリー班は「はっぱがあるく」「心♡のひみつ」を完成させ、22日夕方に同館の「シアター21」で上映会を行った。舞台あいさつでは、子どもたちが「長いせりふを覚えるのが大変だった」「マイクが予想以上に重かった」「うまく撮れるか心配だったけどうまく撮れてよかった」など3日間の映画作りの感想を述べた。

 上映中の館内は、子どもたちが考え出したストーリー展開やせりふ、演技、カメラワーク、インタビューの様子、アイデアなどに対する歓声や笑い声、拍手に包まれた。同監督は「子どもたちには、自分の心がワクワク、ドキドキ、ハラハラと動いていないと人の心を動かす作品はできない。自分のやりたいことを持ち、やりたいという欲望が映るような作品になるように伝えた。大人たちは『負けて、任せて、信じて、待つ』を基本に、口を出さないように見守っていたが、大人たちの心が動かされたことも多く、3日間、貴重な体験ができた」と振り返り、各作品を講評した。

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