「いらっし、白山の食と酒」開催-石川・白山市の食文化一堂に

前夜祭でにぎわうJR松任駅前の広場

前夜祭でにぎわうJR松任駅前の広場

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 白山市の酒造会社や商工会、農業共同組合などでつくる「白山食文化体系づくり研究会」は3月19日・20日、同市の物産バザール「いらっし、白山の食と酒2009」を開催した。

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白山市は、日本三名山のひとつに数えられる霊峰白山と日本海を結ぶ手取川の全流域を市域に含み、山の幸や海の幸に幅広く恵まれている自治体。同イベントはこうした豊かな白山市の食文化をPRするため企画したもので、「いらっし」とは「いらっしゃい」との歓迎の意味を込めた方言。

 19日は17時~20時、JR松任駅前の広場で前夜祭が行われ、白山の名水を用いて醸される「白山菊酒(きくざけ)」や、白山麓地区の郷土料理として知られる「堅とうふ」「イワナの塩焼き」、美川地区の特産である「フグのぬか漬け」など、地元の酒と食が楽しめる屋台約15店が出店。イベント目当てに来場した家族客だけでなく、帰宅途中のサラリーマンが屋台に立ち寄る姿も見られた。

 翌20日も同広場では終日、地元物産の試食・試飲や販売が行われ、大勢の来場客でにぎわった。そのほか、市内の物産の本拠地をめぐる見学ツアーとして、ビールの製造工程を見学する「キリンビール北陸工場コース」、松任地区の菓子舗や蔵元を徒歩でめぐる「松任駅周辺コース」、鶴来地区のまち並みを巡る「鶴来まちの駅コース」、白山麓の食とアートを楽しむ「白山百膳コース」など6つのバスツアーが行われた。

「松任駅周辺コース」に参加した60代の夫婦は「地元の名産として小さいころから親しんでいるお菓子『あんころ』だが、作っているところを見たのは初めて。地元の商店街を散策してみて、改めてこの地域に親しみを持った」と話していた。

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