インドの布で手作りされた布雑貨を扱う「PUSHPA(プーシパ)」(金沢市野田町、TEL 076-244-7625)が昨年11月20日、オープンした。
インドから直接買い付けたという布に、オーナーの中村きくこさん、スタッフの竹村亜友美さんが手を加え、同店のオリジナル商品として販売。市内中心部から離れた立地ながら、主婦層を中心に口コミでファンが広がっているという同店の主力商品は、サリー用の透ける布を使ったカーテンやストール、丈夫なインド綿のエプロン、キッチンクロス、ランチョンマットなど。
インドの布というとエスニックで個性的なイメージが強いが、同店の2人が手作りする商品はベーシックで洗練された雰囲気。商品コンセプトは、「飾るための布ではなく、生活の布として愛用してもらえるもの」と中村さん。クロス類は使い勝手が良く、また使い込むほど風合いが増すことからリピーターも多いという。
布の買い付けや商品企画を務めるのは、インドをはじめ世界各国を旅した経験を持つ中村さん。ヨーロッパを訪れた際、アジアの布がキッチンクロスやタオルとして普段使いされていることを知り、ヒントを得たという。中村さんは「インド生まれの布のヨーロッパ的な使い方を提案できるのが『プーシパ』のオリジナリティー」と胸を張る。
中村さんと竹村さんは、2年前からプーシパブランドの商品を作り金沢市内の雑貨店やギャラリーで委託販売していたが、本当に自分たちが作りたいものを作り、自分たちの手で販売したいとの思いから出店を決意。実際の生活空間の中で商品を手にとって見てもらいたいとのこだわりから、2階建ての古い民家を一部改装して店舗として利用する。
1階の2部屋には同店のオリジナル商品のほか、インドのアクセサリー類も並ぶ。2階はイベントスペースとなっており、地元のアーティストやクラフト作家の個展にも利用していく。
営業時間は10時~17時。水曜・日曜定休。1月中はバッグ・ウエア作家「BonBon」さんの商品を展示販売している。