石川県白山麓の旧5村(白峰・尾口・吉野谷・鳥越・河内)の飲食店と宿泊施設が、健康や長寿をテーマに、地元の旬の食材を生かした「山のもんづくしの健康ごはん」を提供しているプロジェクト「白山百膳」が、第2弾・冬編として昨年12月20日から「白山百膳・冬の鍋御膳」を始め、誘客に取り組んでいる。
白山百膳は、石川県白山商工会と白山麓の賑わい創出事業実行委員会が、集客事業として地域の各店に参加を呼びかけたもので、昨年10月に31施設が参加し立ち上げた。全店でオリジナル「御膳」計54種類を提供し人気を集めている。
今回の企画には18店が参加。地元の素材を生かしたオリジナルの鍋御膳を提供している。白山の源流水を使用し、地元の素材を生かした料理を含み、白山麓で調理されたものに限るなどの条件を定め、さらに健康・長寿・ヘルシー・オリジナリティーにこだわり、ネーミングから料理内容がある程度イメージできるなど統一を図った。メニュー名には必ず「鍋膳」か「鍋御膳」を付ける。
各店が工夫を凝らしたメニューには、山の幸をふんだんに取り入れた個性的なメニューがそろう。とうふ料理「むらうち」(白山市中宮、TEL 076-256-7745)の「豆乳きのこ鍋膳」(1,600円)は、天然なめこと特産品の固豆腐を使ったコクのあるヘルシーな豆乳ベースのスープ。「レストラン手取川」(木滑、TEL 076-255-5159)の「熊なべご膳」(2,500円)は、伝統の山料理で人気の同店が、コラーゲン豊富で美肌効果が期待できるという熊の肉をみそ仕立てにした。白山一里野温泉「ホテル牛王印(ごおいん)」(尾添、TEL 076-256-7444)の「牛王印カレー鍋御膳」(1.680円)は、自家製の野菜を名物の鉄鍋で煮込んだカレー味の鍋。食事処「よしの」(吉野春、TEL 076-255-5428)の「鱒(マス)のつみれ鍋膳」(1,365円)は、新鮮な鱒をつみれにして鴨肉やねぎなどと一緒に味わうそば鍋。一里野高原ホテル「ろあん」(尾添、TEL 076-256-7141)の「しし肉と白山堅豆腐の温泉味噌鍋ご膳」(5,000円)は、温泉水で仕上げたみそ仕立てのスープが深い味わいで、ロース部位を使用した「しし肉」(猪の肉)は柔らかく臭味がない。
白山商工会は「『白山百膳』は、スタートした10月だけでも5,000食以上を提供し好調な滑り出しとなった。第2弾の『冬の鍋御膳』でも、白山麓の冬の味覚を多くの人に楽しんでほしい」と期待を寄せる。
提供期間は3月末頃までを予定。一部は通年でも提供する。