バンドネオン奏者とバイオリニストが金沢で初共演―クラシック演奏

バンドネオン奏者の生水さん(左)とバイオリニストの佐々木さん

バンドネオン奏者の生水さん(左)とバイオリニストの佐々木さん

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 加賀市出身のバンドネオン奏者・生水敬一朗さんと小松市出身のバイオリニスト・佐々木純一さんが12月28日、金沢市民芸術村(金沢市大和町1、TEL 076-265-8300)でクラシック曲を奏でるデュオコンサートを開く。

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 生水さんと佐々木さんは小松高校時代の同級生。生水さんは2004年に埼玉大学教育学部音楽専修(作曲専攻)を卒業、小松亮太さんに師事しバンドネオンを学んだ後、アルゼンチンのブエノスアイレスに渡り、音楽史上初のクラシック音楽のバンドネオン奏者で作曲家でもあったアレハンドロ・バルレッタさんの手ほどきを受け、その後、バルレッタさんの弟子でもあったレネ・マリーノ・リベーロさんに師事した。現在は東京都、埼玉県を中心にクラシカルバンドネオン奏者として活動している。

 佐々木さんは5歳からバイオリンを始め、三塚伊都子さんに師事。2004年に東京音楽大学を卒業、2006年に同大学院を修了。これまでに荒井英治さん、藤原浜雄さんに師事し、現在はオーケストラやスタジオなど多方面で活動中。

 2人は東京都内で2006年以来3回共演しているが、地元・石川県での共演は初めて。バンドネオンとバイオリンの組み合わせでクラシック音楽が演奏されるのは極めて珍しく、その道を切り開いたのは、生水さんの師であり今年82歳で他界したバルレッタさんだった。

 演奏予定曲は、J・パッヘルベル作曲の「カノン」「シャコンヌ ヘ短調」、バッハ作曲の「G線上のアリア」、アルビノーニの作品など。生水さんによると「バンドネオンには携帯用オルガンとして発明された由来があり、クラシック音楽でバンドネオンに一番合うのはバロック期の音楽」という。コンサートでは、バルレッタさんが書いたバイオリンとバンドネオンのための作品も演奏する。「バルレッタ氏がいなければ、私自身、クラシカルバンドネオンの道に進んでいなかった。彼の開いた道、音楽を多くの人に知ってもらいたいという強い思いがある。アルビノーニやバルレッタ氏の作品、バッハ作品が私の好みでもあり、バンドネオンに合っていると思うので、特にその辺りの作品におけるバンドネオンの響きを堪能していただければと思う」(生水さん)。

 開場14時30分。15時開演。入場券は前売り1,700円、当日2,000円。

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