日本三名山のひとつ「白山」への登山拠点としても知られる白峰地区に11月9日、「白峰温泉総湯・地域交流センター」がオープンした。
同施設は地区の中心街地再整備計画のもと、旧温泉の老朽化に伴い新築された木造2階建て(1部鉄筋コンクリート)。露天風呂とサウナを新設、研修室や交流室を設けて、白峰老人福祉センターの機能を受け継いで地域での交流を促進する。
源泉は国内でも珍しい「純重曹泉」で、湯上りの肌がツルツルになることから「絹肌の湯」といわれ、山間のひっそりした村にありながら訪れるリピーターも多いという。効能は神経痛・筋肉痛・五十肩・関節痛など、飲用すれば消化器病・糖尿病・肝臓病・通風などに効果があるという。
白峰温泉スキー場が一望できる露天の岩風呂からは、眼下に手取川や青柳山などの絶景を眺めることができる。屋内には温度や深さが違う2種類の浴槽があり、温度は40度と42度、深さは65センチ、90センチの設定になっている。新設されたサウナは板ぶきの屋根が使用された風情ある演出に。1階には8畳の間の休憩待合室、2階にも大広間があり土日の混雑時には開放する。
オープンに先立ち行われた竣工式では、関係者や地元住民が同地区の活性化の核となるよう願いを込めて施設の完成を祝った。白山は登山やスキーのメッカでもあり、「地元住人の利用はもちろん、県外などから訪れる観光客にもぜひ利用してほしい」とスタッフは話す。
料金は、大人市民=400円、子ども市民=200円、大人一般=650円、子ども一般=350円。営業時間は、平日=12~21時、土曜・日曜・祝日=10~21時。火曜定休。