金沢市民芸術村で「Open Skyプロジェクト展」-ゴム動力機テスト飛行も

「Open Sky展」で飛行体験する来場者

「Open Sky展」で飛行体験する来場者

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 金沢市民芸術村(金沢市大和町1)で10月4日から、「八谷和彦Open Skyプロジェクト展」が開催されている。同日から12月7日まで金沢の街を舞台に開催されている市民参加型展覧会「金沢アートプラットホーム2008」の一環。

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 同プロジェクトは、メールソフト「ポストペット」の開発者としても知られるメディアアーティスト八谷和彦さんが「個人的に飛行装置をつくる」プロジェクトとして2003年に立ち上げた。「もしもあの空を飛べたら」という気持ちを自分で飛行機を作って実現し、プロジェクトを通して「僕にもできるから、君にもできるよ」とメッセージを伝えている。

 「風の谷のナウシカ」に登場する架空の飛行機「メーヴェ」のデザインを基に、カモメのように優雅でのびやかな直線で造られた白い機体「M-02」は、航空エンジニアの四戸哲さんとともに開発したもの。同プロジェクトには、見えない空の境界を超え万人に空を開放する「ひらけ!そら」という思いが込められているという。同4日には展示会場の前の広大な広場で八谷さんが自ら機体に乗り込み、観客の前でテスト飛行を行った。「M-02」には現時点でエンジンがないため飛行にはゴム動力を利用している。

 今回のテスト飛行では「ゴム引き隊」を募集するなど、参加型のユニークな企画にした。参加者からは「目の前で音もなく飛び上がる飛行機を見て、鳥肌が立った」など感動の声も。会期中の11月8日・9日に開催されるワークショップ「紙飛行機を作ろう」と「ペーパープレーンを作ろう」には小学生から参加できる。

 展示会場内には体験飛行装置も設置され、来場者も飛行体験できる。飛行に関するクイズ「Open Sky Quiz」に挑戦し、3問中2問正解すると体験チケットを獲得できる。「飛行映像を見ながら実際に空を飛んでいるようで、踏ん張る力で汗ばむほど。墜落したときの振動がリアル」と体験を楽しむ声が聞かれた。

 「金沢アートプラットホーム2008」は「自分たちの生きる場所を自分たちで作るために」をテーマに、市民がアーティストと一緒に社会と関わり活動していく「プラットホーム」を共に作り上げようというもの。公園や商店街、街中の空き家など14会場で19組のアーティストが美術・建築・デザインなど、ジャンルにとらわれず作品を展開する。

 開場時間は10時~17時。月曜閉場。会期中、2日間有効の冊子型のパスポートが入場チケットになる。当日券=一般1,000円 、大学生/65歳以上800円 、小中高生400円。

後援申請20141009
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