前田家ゆかりの宝円寺(金沢市宝町6)で5月22日、今年で6度目となる「闇闇茶会」が開催される。
目隠しをすることで五感(聴覚・臭覚・味覚・触覚・心の目)をより研ぎ澄ませて茶の湯を楽しむ同イベント。視覚を遮ることで、茶室の炭のにおいや茶せんでお茶をたてる音、人が畳を歩く音、着物の絹ずれの音など、人が本来持っているさまざまな感覚を呼び覚ますことができるという。
今年のテーマは「読む」。文字や活字を読む行為のほか、「兆しを読む」「手の内を読む」「人の顔色を読む」など、目に見えないものを人間が持つ五感を「総動員」して施行する作業のことも指す。
当日は5席(各席20人、2,000円~)を設け、スタッフが目隠しの参加者をサポート。目隠しで茶席に入室後、主催者のナビゲーションに従って目隠しのままお茶や菓子を味わい、茶の湯体験する。
今年の「おしのぎ席」には軽食付きに加えて、粥(かゆ)膳付き(各3,000円)を新設。料理研究家の橋本登志子さんが内容の違う3種の粥を提供する。それぞれのわんの違いを楽しんでもらいたいという。そのほか、寺でのイベント安全祈願へ参列できる「初席」(2,300円)、小学4年生以上の子どもと一緒に参加できる「親子席」(2,000円)、2種のお菓子付き「プレミアム席」(2,500円)を用意。
事務局の坂井宗民さんは「日本の察するという文化、空気を読む文化を一人一人が持っている五感で『気配を読む』、『気配の音を聴く』ことを楽しんでいただき、日常生活や仕事に役立ててもらえたら」と話す。
開催時間は10時~15時30分。参加申し込みは事務局ホームページから受け付ける。