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金沢21世紀美術館近くに書店兼ギャラリー 東京のデザイン会社が開設

アートディレクター水口克夫さん(右)と、フランス人アーティストポール・コックスさん(左)

アートディレクター水口克夫さん(右)と、フランス人アーティストポール・コックスさん(左)

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 金沢21世紀美術館近くに5月1日、新コンセプトの書店兼ギャラリー「Books under Hotchkiss」(金沢市広坂1、TEL 076-222-1801)がオープンした。

「Books under Hotchkiss」をパノラマで見る

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 3階建ての同店1階・2階に書店とギャラリーを設ける。「ギャラリーと本屋をかけ算したような空間」をコンセプトに、ギャラリーには期間を決め1組のアーティストの作品を展示。本屋にはそのアーティストが影響を受けた写真集や小説などの展示、販売を行う。3階には、東京を拠点に企業広告を手掛けるデザインオフィス「Hotchkiss(ホッチキス)」(東京都港区)の金沢支店を設置。同社がギャラリーの運営を行う。

 同社社長で金沢市出身のアートディレクター水口克夫さんは、広告代理店「電通」などを経て2012年に独立。大手企業の広告のアートディレクションなどを手掛ける。水口さんは「北陸新幹線開業が開設の追い風となった。これまでの自分は金沢というバックボーンがあったからこそ。金沢支店の開設は独立時からの夢だった」と話す。

 同店初の展示は「ポール・コックス-ポールさんの脳みそと手-」。同社が手掛けたJR東日本北陸新幹線開業キャンペーン広告のイラストを担当したフランス在住のポール・コックスさんの作品と、ポールさん自身が選んだ100冊以上の本を展示、販売する。アーティストのアウトプット(作品)とインプット(本)を同時に展示するという同店の取り組みについて、ポールさんは「大変興味深い。アーティストとして影響を受けたものを見せる機会は初めて。選ぶのはとても楽しかった」と笑顔を見せる。

 水口さんは「金沢は古すぎず、新しいアートや働き方を受け入れる素地がある。この場所から新しいローカルをつくっていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~20時。月曜定休。「ポール・コックス-ポールさんの脳みそと手-」は7月12日まで。

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