2013年1月に開校した金沢の「発酵食大学」が11月25日、3期目スタートに伴い発酵食を専門的に学ぶ「大学院」と全国どこからでもネットで受講できる「通信部」を新設する。
塩麹(こうじ)や甘酒など近年の発酵食ブームを受け、健康面とおいしさを同時に考えながら日常生活に生かすことを目的に学ぶ同大学。「大人がもう一度『食』を学び、楽しむ場」として注目を集め、首都圏でのサテライト教室や発酵食品を扱う企業とコラボする特別企画などが人気となり、受講を希望する人が増えている。
企画・運営するのは女性消費者の声を生かしたマーケティングを行う「ウーマンスタイル」(金沢市新保本、TEL 076-227-3062)。3期目では開校時から同大学の教授を務める麹(こうじ)料理研究家・小紺有花さんが講義と調理実習を行うほか、石川県の発酵食文化を支える企業7社が協賛し、蔵元見学など発酵の現場を体感しながら学ぶプログラムとなっている。
今期、新たに開設する大学院(11月22日開講)は4日間の集中プログラムで土・日の開催であることから、遠方からの参加も可能とした。食に関する仕事を持つ人や料理教室の先生などに向け、仕事に生かすための専門的な内容。「さらに専門的に学びたい」との声に応える。通信部(11月8日=初回配信)のオンライン講座では、同大学のカリキュラムを月額ワンコイン(500円)で学ぶことができる。
社長の成田由里さんは「『発酵食を学ぶなら石川県に行こう!』と思ってもらえるように、これまで活動を続けてきた。北陸新幹線開業に向け、首都圏から気軽に石川に足を運び蔵元見学も含めた本格的に学べるプログラムを提供したい」と話す。
受講料は、大学は全12回(9カ月)=6万円(一括は54,000円)、大学院=4日間(25時間)=15万円、通信部(12回)=6,000円(全て税別)。詳細は同大学のサイトで確認できる。申し込みと問い合わせは同大学のサイトか電話で受け付ける。