日本郵便北陸支社などが9月12日、大相撲力士・遠藤関の写真を印刷したオリジナルフレーム切手セット「追手風部屋 遠藤」を発売した。
同支社・石川県、富山県、福井県内の郵便局計674局と、追手風部屋のある関東支社・埼玉県草加市内の郵便局計15局、日本相撲協会がある東京都墨田区内など東京支社の一部の郵便局計30局で扱う。通信販売は行わず、販売郵便局の窓口でのみで販売する。
同セット制作にあたり遠藤関の出身地がある能登地区の郵便局が、追手風親方と日本相撲協会に提案。快く承諾を得て実現に至ったという。切手シートには遠藤関の追手風部屋入門から金星獲得までの軌跡を52円切手10枚で表現。現在の大銀杏(おおいちょう)を結った力士らしい姿はもちろん、初土俵からのトレードマークだった「ざんばら髪」姿も。切手のバックシートには遠藤関の故郷・穴水町に伝わる漁業用のやぐら「ボラ待ちやぐら」も取り入れており、同町のPRも兼ねる。
そのほか、隈(くま)取りの化粧回しをつけた姿や、土俵で塩をまく姿などを収めたポストカード5枚とサイン入り手形台紙が付き、価格は1セット2,500円。発売日当日時点で1万セットを用意する。
発売日当日の今日は、販売する郵便局前に営業時間前から10人ほどが並び、開局と同時に同セットを購入した。担当者は「通常のフレーム切手セットと比べても初日の売り上げは多い。やはり地元ということもあり、うれしい」とほほ笑む。