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英国発の異色パフォーマンスが日本初上陸-金沢の街中舞台に「回遊」演劇

韓国・光州公演の様子

韓国・光州公演の様子

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 英国のカンパニー「ドリームシンクスピーク」による観客体験型のアートパフォーマンス「日韓英国際共同制作 ONEDAY, MAYBE いつか、きっと」が日本に初上陸し、高知に続き金沢でも公演を行っている。

芸術監督を務めるトリスタン・シャープスさん

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 同公演の芸術監督を務めるトリスタン・シャープスさんは、パリで演劇を学び1999年に同カンパニーを設立した。場の特性を生かした「サイト・リスポンシブ・パフォーマンス」が世界的に注目され、これまでもロンドンの地下食肉処理場やモスクワの元製紙工場、オーストラリアの旧大蔵省など、物理的・建築的に多様な空間で作品を上演している。

 同公演は1980年に韓国・光州で起きた民主化運動「光州事件」から着想を得た物語。民主化や自由を訴え30年前に亡くなった人がよみがえり現代の文化に触れることで、今に生きる観客が「自由と豊かさ」について考える内容となっている。総合プロデューサーを務める韓国のチェ・ソッキュウさんが「アジアから発信する新たな舞台」として提案し、高知県立美術館と金沢21世紀美術館もこれに賛同、共同制作が始まった。

 企画立案から3年を経て、日本と韓国からオーディションで選出された出演者と日韓英3カ国のスタッフが進めてきた同プロジェクトは、9月に韓国・光州で世界初演を果たした後、高知公演を経て金沢が最終公演となる。

 金沢21世紀美術館が主催する金沢公演は、同館に集合し、その後タテマチストリートの空きビルや通りを舞台に上演される。映像や音楽・ライブパフォーマンスが組み込まれ、観客自らが会場となる空間を動き歩き、各シーンを体験する。

 参加は中学生以上。全13回公演。スケジュールは同館のサイトで確認できる。料金は、前売り一般=4,000円・学生=3,000円。チケットは同館のミュージアムショップのほかローソンチケットで取り扱う。各回定員は40人。12月8日まで。

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