石川県庁近くに8月1日、珪藻(けいそう)土のピザ窯で焼き上げるナポリスタイルのピザを提供する「ピッツェリア・カフェ キリコ」(金沢市藤江北、TEL 076-225-8492)がオープンした。
「能登キリコ祭り」からネーミングしたという同店。珪藻(けいそう)土のピザ窯を製造・販売する「リトロヴォ」(かほく市)がアンテナショップの位置付けで出店。店舗面積は約48坪で、34席を設ける。
藻類の一種である珪藻の化石から成る岩石、珪藻土。近年、自然素材への関心が高まる中、その耐震性・耐火性の観点から壁土など建材への需要が増え、しちりんや風呂おけなどの開発も進んでいる。同社では、ピザ窯として世界発の1トンを下回る軽量化を実現。防火性にも優れるため、ビルの上階への設置も容易となるという。
オープンから1カ月が過ぎ、「ファミリー層の利用が多い」と話すのは同社社長の山下史恵さん。「料理は五感で楽しむもの。目でも楽しんでもらいたい」と、プロデュース担当の陶芸家・東龍知右門さんが制作した九谷焼と輪島塗を組み合わせた新ジャンルの器で料理を提供する。
ランチのメニュー(平日)は、5種のピザから選ぶスタイルで、ドリンク付きのAセット(980円)、これにサラダが付くBセット(1,080円)、さらにジェラートが付くCセット(1,190円)。土日は100円増しとなり、前菜3種が付いた「キリココース」(1,500円)を用意する。
ディナータイムにはピザが13種となり、パスタや前菜のほか、地物の魚介や野菜をふんだんに取り入れたアラカルトが並ぶ。前菜・ピザ・パスタ・ジェラート・ドリンクが付いたコース(2,500円・2人~)が人気。ワインはボトル全て2,000円台と、リーズナブルな設定とした。
営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時30分(金曜・土曜は23時30分まで)。火曜定休。