発酵食について学び、楽しみながら実践する「発酵食大学」が1月15日、開校し「ヤマト醤油味噌」(金沢市大野)で開校式と1回目の授業が行われた。
コンセプトは「大人がもう一度『食』を学び、楽しむ場」。昨今、話題の「塩麹(こうじ)」「甘酒」などの発酵食をブームで終わらず、郷土で受け継いできた伝統と共にその恩恵を受けながら暮らしに根付かせようという趣旨。主婦を中心とした女性消費者の声を生かして販促プロモーションを行う「ウーマンスタイル」(金沢市鞍月)が運営する。
「入学」から「卒業」まで、6カ月間で全12講座。講師を務めるこうじ料理研究家の小紺有花さんによる講義と調理実習のほか、納豆・漬物・酢・酒・しょうゆなどの発酵食品を扱う県内企業8社が協力し、工場や蔵元の見学・体験などを行う。特別講座では、発酵に欠かせない原料のコメについても、田植え体験を通じて学ぶという。
「開校式」では、大阪や富山など遠方からの受講生を含む24人が集い、講師の小紺さんが「発酵食を、もっと自分のスタイルにして広げていってほしい」とエールを送った。受講生からは「おなかの子のためにも、ヘルシーレシピをたくさん覚えたい」「薬剤師なので、患者さんにも発酵食のことを伝えたい」「おふくろの味として作り、伝えていければ」などの意気込みが聞かれた。
受講枠はすでに定員に達しているが、発酵食1商品をモニター(毎月)する「発酵食大学お試し同好会」や、小紺さんの公開講座(4月27・28日予定)、田植え体験などは、自由に参加できる。公開講座などの情報は公式サイトで確認できる。