一軒家と2階建ての蔵を丸ごと利用したギャラリー「ぎゃらりぃ彰庵(しょうあん)」(金沢市金石北1、TEL 076-267-5539)で現在、海岸に漂着した流木を使ったオブジェの展覧会「流木展 おかくら」が開催されている。
一軒家と2階建ての蔵を丸ごと利用したギャラリー「ぎゃらりぃ彰庵」
本業の傍ら、金石や内灘の海岸に流れ着いた木を拾い集め作品制作に取り組む生花店「花空間 おかくら」(森山2)店主岡倉秀俊さんの作品を展示する。
作品は椅子やランプ、オブジェ、ペンダント、キーホルダーなどで、日本海の荒波にもまれた木を、そのままの形で椅子の座面や脚、ペンダント・ヘッドなどに利用。作品からは、自然の厳しさも伝わってくる。
同ギャラリーは4月14日にオープン。かつては漁網工場の社長の自宅だったが、社長が6年前に亡くなった後は空き家になっていたため、めいで主婦の矢津あくりさんと友人ら3人が壁を塗り替えたり、一部の和室をフローリングに変えたりしてリノベーションした。
営業は金曜・土曜・日曜の週末限定で、蔵の2階と母屋の土間、1階の計8部屋をそれぞれ展覧会のスペースとして1日単位で貸し出している。1日の利用料金は800円(3畳の和室)~5,000円(蔵2階)。蔵の1階は常設展示スペースとして、県内外の工芸家が手作りした雑貨を並べている。
矢津さんは「近所の方から『最近は(隣の)大野の元気がよく、金石のまちなかはひっそりしていた。頑張ってほしい』と言われている。利用料を低く設定しているので、若い工芸家の方にも気軽に使ってもらいたい」と話す。
営業時間は11時~17時。同展は今月20日まで。入場無料。